歯を失う原因は、虫歯・歯周病はもちろん、咬合力にも大きく関係しています。
横山歯科医院では、患者さんの口腔内の健康を最優先し、生涯にわたって健康を維持できるような歯科医院作りを心がけております。できる限り「抜かない」「削らない」という方針で、診療を行っております。
そして、患者さんのお口の健康と全身の健康を考え、「虫歯の早期発見・早期治療・虫歯予防」に取り組んでおります。
虫歯治療
当院の虫歯治療は、歯をできるだけ削らず、痛みの少ない治療を常に目指しております。
事前のカウンセリングをしっかりと行い、患者さんと一緒に治療を進めるよう心がけております。そして、現在の発達した医療方法を駆使し、患者さんにあった治療法をご提案し、ご安心して治療していただける技術をご提供いたします。
みなさんに歯の大切さを知っていただくためにも、歯の状態や治療内容などをわかりやすくご案内し、歯磨き指導までしっかりサポートいたします。一生使える自分の歯を作ることを目指し、サポートしていきたいと考えております。
当院では、患者さんの症状に合わせて、「1ヶ月」「3ヶ月」「6ヶ月」と定期検診時期に、リコールはがきにてご連絡を差し上げております。
健康な口腔環境を保つためには、定期検診が重要です。日頃の歯磨きと、歯科医院によるプロケアとで、いつまでも健康な歯を守りましょう。
虫歯のなりやすさを「カリエスリスク」と言いますが、これには、生体の抵抗力(歯の強さ)、原因菌の数、食事に含まれる糖、食生活(食習慣)のうちのいくつかの要素が深く関係しております。そのため患者さんによって、カリエスリスクが異なりますので、検査をして、自分の口の中の環境や、歯がどの程度虫歯になりやすいかを知ることは非常に意味があります。
「虫歯菌検査」「唾液検査」はカリエスリスクを調べるのに必要不可欠です。
唾液の性質を調べることで、その方に最適な予防プログラムを作ることができ、一歩進んだ歯科医療が可能になります。
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唾液の量を調べます。
ガムを噛んでいただき、唾液を出していただきます。 -
唾液緩衝能(pH)を調べます。
唾液には、食事などにより酸性に傾いたお口の中を、中和する働きがあります。これを唾液緩衝能といいます。 -
虫歯菌の数を調べます。
検査棒を舌にあて、虫歯を発生させる「ミュータンス菌」と、虫歯を進行させる「ラクトバチラス菌」の数を調べます。
以上の検査結果と、普段の「食事の回数」「好み」「味付けの傾向」などを詳しくお聞きし、トータルで判定した上で、専用のソフトによりグラフ化します。これを「カリオグラム」といいます。
その結果、虫歯になりやすいと判定された場合には、できる限りはやく改善できるよう、予防プログラムをご提示し、患者さんと一緒に改善を目指します。
虫歯の原因は、細菌(ミュータンス菌やラクトバチラス菌)による感染症です。これら虫歯菌が砂糖を分解し、多糖体・グルカン(デキストラン)という物質をつくり、歯垢(プラーク)、さらにはバイオフィルムという虫歯や歯周病の原因となる細菌の塊を形成することから虫歯は始まっていきます。
このバイオフィルムは、菌にとってはバリアそのもので、洗口剤や抗菌剤、歯磨きでも簡単に落ちないほど強力です。
CO(シーオー)
虫歯の症状は、まずエナメル質表面の白濁から始まります。
この状態ではまだ自覚症状がないので放置しがちです。初期段階で虫歯治療ができるよう、定期的な歯科検診をお勧めしています。
C1(シーワン)
そして次に、エナメル質表が溶け始め、冷たい物にしみるようになります。エナメル質には神経がありませんので、痛みは感じません。
C2(シーツー)
さらに虫歯が深くなり、象牙質に達すると、食べ物の圧迫によって激痛を発するようになります。
象牙質はエナメル質より柔らかいため、進行が早いのが特徴です。
C3(シースリー)
遂に虫歯が歯髄(神経)まで達し、歯髄炎を起こしています。
歯髄神経が細菌に感染してしまうと、熱いものや冷たいものなどの刺激で激痛が走るようになります。
C4(シーフォー)
歯冠部(歯の頭の部分)が溶け、歯根(歯の根)だけが残った状態です。
歯根に膿がたまり、最悪の場合、歯を残すことも困難になります。
虫歯の治療において、歯の神経は極力保護するようにしています。
神経をとれば歯が死んでしまい、時間が経つにつれて歯質はもろくなり、次第に亀裂ができ、最悪の場合は歯が割れて抜歯しなければいけなくなるからです。当院では、常に歯の神経を取らない治療を心がけています。
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つめる治療
小さな虫歯などに行う治療です。プラスティックや合金などを使ってつめます。
以前は、体に有害な金属をつめる治療もありましたが、当院では健康で審美的な治療を心がけ、セラミックでの治療を行っています。
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かぶせる治療
神経を取った時や、歯の表面にたくさんの虫歯があるときなどに行います。
以前は、主に金合金や銀合金を使ってでかぶせていましたが、当院では健康で審美的な治療を心がけ、セラミックでの治療を行っています。 -
欠損を補う治療
何らかの理由で歯を抜いた後や、歯の欠損部に行われる治療です。
・少数の欠損ではブリッジをします。
・金銀合金や審美性を考慮してセラミックなどで欠損部を補います。
・多くの歯が欠損している場合は、義歯(とりはずしの入れ歯)を入れます。
・義歯で違和感が強い方には、インプラント(人工歯根)治療を行っています。
入れ歯治療
入れ歯には、総入れ歯や部分入れ歯など様々な種類があり、使用する材料や構造で大きく異なります。また、保険制度の範囲内で制作できる入れ歯や、精度の高い自費診療による入れ歯があります。
「現在ご使用の入れ歯に不満がある」「もっと噛める機能的な入れ歯にしたい」とお悩みの方、インプラントを入れるのにまだ抵抗がある方など、お気軽にご相談ください。
横山歯科医院では、患者さんのカウンセリングと、精密な検査をしっかり丁寧に行い、患者さんにとって最良の入れ歯製作を行っております。
保険の入れ歯
保険診療で作る入れ歯には、材料・デザイン・構造などに細かい制限があります。
保険の「総入れ歯」は、レジン(プラスチック樹脂)で製作しなければなりませんので、強度を保持するために、どうしても厚みがあり、ぴったり感や食べ物の温度の伝わりやすさ(熱伝導性)に劣ります。保険の「部分入れ歯」は、クラスプ(金属のバネ)で固定しますので、見た目など審美性に劣ります。
機能性では劣りますが、噛むという入れ歯の基本的な機能については変わりません。
自費診療と比べ、コストパフォーマンスに優れた入れ歯と言えます。
金属床義歯
保険診療のレジンによる入れ歯に対して、入れ歯の主要部分を金属で製作した入れ歯です。
耐久性のある薄くて丈夫な金属の使用により、厚さ0.5mmという違和感の少ない入れ歯を可能にしました。
使用する金属にはもちろん体にやさしいチタン合金や白金加金合金などを使用しておりますので、アレルギーが心配な方にも、安心して使用していただけます。
金属で製作したフレームは発音がしやすく、さらに熱伝導率が高いので、より自然な味覚を楽しむことができます。
バルプラスト(ノンクラスプ義歯)
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見た目の美しさ ~ 人前でも気にしない。
バルプラストの最大の特徴は審美性です。
歯の表面に「金属バネ(クラスプ)がない」ので、口腔内にいれても義歯と気づかれません。ほぼ自然歯なので、見た目を気にせず笑ったり、食事が可能です。 -
バルプラストの最大の特徴は審美性です。
義歯床の厚さはかなり薄くなっています。さらに、従来の義歯の約1/2の軽さなので、お口の中で違和感が軽減されます。
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発音、咀嚼も通常通り ~ 機能性が高い。
入れ歯のがたつき等のため、声の発音が気になる方は以外に多くいらっしゃいます。
バルプラストなら、発音の良さだけでなく、咀嚼機能が平常どおりで安定し、「お餅やガム」も付着しにくいというメリットもあります。 -
金属がないからアレルギーでも安心 ~ 安全性。
無味・無臭でアレルギー反応もなく、金属アレルギーの方でも安心してお使いいただけます。
磁性アタッチメント義歯
残っている歯根に金属(磁性金属)を入れ、入れ歯に超小型磁石をセットした入れ歯です。磁力の力でガタつかない密着した入れ歯ができます。
歯根が残っていない場合、インプラント(人工歯根)を用いて義歯の安定をさせることもできます。
レーザー治療
レーザーと聞いてもピンと来る方は少ないと思いますが、実はレーザーは、いろいろなところで使われいます。例えば、身近なものですと、CDラジカセ,DVDビデオ、計測装置、精密機械、医療と幅広く使われています。
そして現在では、痛みの少ない治療を目指して、歯科治療にレーザー装置が数多く使用されるようになってきました。
装置も数種類ありますが、中でも当院で使用しているEr:YAG(エルビウムヤグ)レーザーは、生体組織の水分に対する反応(蒸散能力)が高く、発熱が少なく、表面の黒焦げや周囲の組織への影響がほとんどありませんので、安全性の高いレーザー装置といわれています。
また、治療時には、虫歯の部分だけを取り除くことができるため、ほとんど無痛で健全な部分を多く残すことができます。
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虫歯治療
小さな虫歯に限定して行っています。
虫歯の部分のみを除去し、健康な部分を残すことができます。麻酔無しで治療することができます。 -
歯周病治療
歯石の除去はもちろんですが、照射することで、歯周ポケット内を殺菌・洗浄し、歯茎の腫れや出血、口臭などをおさえます。
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知覚過敏
歯の根が歯茎から露出してしまうことで、知覚過敏が起こります。
レーザーを照射し、痛みを軽減します。 -
歯ぐきの黒ずみ除去
タバコのメラニン色素や、金属の差し歯の沈着による歯ぐきの黒ずみを、レーザーにより漂白します。
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痛みの緩和
口内炎や義歯による傷などの、腫れや痛みを和らげます。
ドライマウス(口腔乾燥性)
ドライマウスとは日本語で口腔乾燥症のことをいいます。
広い意味での口腔乾燥症は唾液分泌の低下だけでなく、口が乾いていると自覚する症状すべてを指すことになります。また、狭い意味では、唾液の分泌が低下して口が乾いている症状をさします。最近ペットボトルを持ち歩く人をよく見かけませんか?
清涼飲料水の容器が10年前とくらべて大きくなっているのに気付いていますか?
環境や生活習慣の変化による全身の乾燥症状の悪化は全世界的な傾向です。
口腔乾燥症は様々な病気の一症状としてもあらわれ、ウ蝕(虫歯)、歯周病、口臭、摂食嚥下(せっしょくえんげ)障害の原因となることは言うまでもありません。
日本に800万人いるドライアイ(乾燥性角結膜炎)患者さんの多くがドライマウスの症状を持つと言われております。さらに、欧米の疫学調査では、人口の約25%がドライマウスに罹患(りかん)しているとの報告もあり、これを我が国に換算すると、約3000万人の患者さんがいることになります。(ドライマウス研究会HPより引用)
ドライマウスになると、唾液の分泌が減少し、口の中が渇ききってしまいます。
唾液には虫歯を防ぐ働きだけでなく、舌や粘膜の保護・殺菌作用や、舌を自由に動かすための潤滑油としての働きもあります。
ですから、ドライマウスになり唾液が分泌されないと、「口の中がネバネバする」「会話がしにくい」「食べ物が飲み込みにくい」「口臭が出る」など、様々な症状がでてきます。
- シェーグレン症候群(自己免疫疾患)によるもの。
- 唾液腺自体の局所的な疾患によるもの。
- 糖尿病、腎疾患などの全身性疾患によるもの。
- 薬剤の副作用によるもの。
- 加齢によるもの。
- 自律神経(副交感神経・交感神経)の原因によるもの。
- ストレスによるもの。
- 口呼吸や喫煙、過度のアルコール摂取などによるもの。
- 放射線治療の副作用によるもの。
- その他の要因によるもの。
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問診
現在の症状や、日常生活の週間などをお聞きします。
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検査:ガムテスト
味のないガムをかんで唾液腺(せん)を刺激し、十分後に唾液の量を測る方法が一般的です。普通の人で20cc前後になるが、半分の10ccを切るあたりからドライマウスの症状が出始めます。
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検査:シルマーテスト
もともとはドライアイの検査方法です。下のまぶたに専用の紙を挟み、5分間でどのくらい涙で濡れたかを測ります。
10mm以上で正常、5mm以下の場合、涙の分泌が少ないいわゆるドライアイと診断します。
当院では、検査による本人への情報提供が最も大切と考え、時間をかけしっかりと審査・診断しております。
- 内科医との対診による薬のコントロール。
- 各種人工唾液、保湿剤の使用。
- キシリトールのガムなどによる機能回復。
- 口腔内の刺激(ブラッシング、舌・頬刺激、電気刺激)。
- リコールによるカリエス、ペリオに対する予防の徹底。
などを行います。
ご自身で気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。